タネあかし

今使ってるスピーカーは半分、いや1/3自作といったかんじでしょうか。元々、70年代の大型ブックシェルフを3千円で購入しましたが、あちこちガタがきていたのです。それをなおしているうちに、今の形になりました。

詳細には54.75リットルの箱のスコーカー部分に、ペア4千円のダイトーボイス12cmフルレンジが入っています。ツイーターはそのままフタになってもらって、ウーファーは取り除き、板をあててあります。ネットワークをバイパスするかたちで板の隙間からSPケーブルを出してアンプに直結しています。SPケーブルは1m100円。吸音材として、木炭を1.5キロと毛布を多めに詰めています。

フルレンジはなぜか成長するというか(?)エージングで、アルトの音がつやっぽくなってきたり、ピアノのコツンという音が綺麗に出るようになります。不思議。

非常にバランスよく鳴ります。ユニット自体の低音限界も箱の大きさでカバーできて、よくもまあこんな小さなユニットから…と感心します。まま、箱自体が大きい上にグリルを付けてますから誰も驚かないのですけど。実はこんな小さなユニットが頑張ってますよ、と(笑)。一応書き添えておくと間違っても現代風のハイファイ・サウンドではありません。でもごろんと寝っ転がりながら、本を読みながら、珈琲を飲みながら、音楽と向き合って〜なんて姿勢を正して聞かずにすむ、お気楽な楽しさがあるのです。