家に着くと、先日アマゾン・マーケットプレイスという通販で中古CDを扱うとても便利なシステムで頼んだクレモンティーヌの極極初期のアルバム「コンティノン・ブルー」が届いていた。クレモンティーヌというとフレンチ・ボサノヴァ渋谷系というイメージだと思うのだけど、ここで聴けるのは傑作ライトジャズボーカルアルバム。彼女の父親がフランスでは有名なジャズコレクターというのはわりと知られている話だけども、その影響にあったまだ20代のクレモンティーヌがこんな素敵なアルバムを残していたとは知らなかった。その透明な歌声に花を添えるのがなんとジョニー・グリフィン!僕の大好きなテナーサックス奏者。いやあまたまた素敵なアルバムに出会った。いろんなジャズのスタンダード曲をやっているのだけど原曲はこんな感じだったのかとハッとさせられた。疲れがすーっと引いていくような感じ。そしてジャズが苦手な彼女とも一緒に聴けそうなのが嬉しかったりする。

 クレモンティーヌで生気を取り戻した僕はまたジャズを聴く。「Gone with Golson」。このふわっとした響きとレイ・ブライアントのピアノタッチにやられる(試聴可)。ベニーゴルソンというサックス奏者はふわっとした優しい音を奏でたかと思うと鬼武者のような激しいブロウイングを聴かせたりするので、好きになったり嫌いになったりする。そんなスタイルはベン・ウェヴスターから受け継がれたものに違いない。ベンで思い出した。次は「アートテイタム〜ベンウェヴスターカルテット」の傑作バラッドアルバムを聴こう。