音楽鑑賞

50-60sのジャズを聴かなくなってきた。聴かないと言うのは日常的に。
たまに聴くとやっぱ良いなあ、と1,2曲は思うのだが、古くさく感じられてストップボタン押してしまう。
何を聴いているかと言うと、70年後半ー現在に至るまでのジャズ。
チェット・ベイカーという50年代にペットと甘いボーカルでならした男が、枯れた魅力で淡々と胸を打つ83年「セプテンバー・ソング」。ドラムレスだからホントウに静かで眠る時に聴いてる。このアルバム、今や伝説となったマシュマロ・レーベルの物。再発…してるのかな?これは図書館で借りてきた盤。

あるいは、ジョージ・ムラーツというベーシストがリッチー・パイラーク(p)etcと作った96年作「JAZZ」。コレなんかも静かで淡々とした味わいで実に良い。ウェイン・ショーターの「インファント・アイズ」なんてやってるが元の演奏よりコッチの方が良いと今は感じる。このサクソフォン奏者、リッチ・ペリーというのだろうか、名前はじめて聴いたが実に良い音。スタンゲッツのような流麗な音。

あるいはチャールズ・ロイドの99年作。自身の作品ではレディオ・ヘッドの曲をカバーしちゃう若手のブラッド・メルドー(p)も参加。高貴な音。ECMレーベルそのものといった風情。しかしチャールズ・ロイドはじめて聴いたがこんなに好みの音を出す人だとは思わなかった。ECMの森は深い。

何故か今は土臭いものよりいわゆる北欧とかヨーロッパ・ジャズにやられてます。