黒田恭一著はじめてのクラシック読了。久々良い本に出会えました。クラシックの世界へ入っていくコツが少し分かりました。音楽を「聴く」「聞く」「きく」ときの姿勢など。クラシックファンならずとも音楽ファンなら楽しめる部分も多いと思いました。

早速、グルダの弾くベートーベンピアノ協奏曲第4番を聞くことにします。しますというのは、氏がこの書の中で語っていた、音楽と「なれ」の問題。音楽聴取の本質は「なれ」にあるのではないかという指摘には流石と頷かざるをえません。

そこでぼくはとりあえずラックから気になるCDを取り出し、しばらく聴き続けてみることにします。「慣れ」が本質、イイコト言うなあ。そうやって世界を広げていくのは楽しいはずだし、これは駄目、嫌い、というより好きなものを増やした方が面白いというのも氏らしい発言。その音楽を嫌いと言い切れてしまうのは、音楽からも嫌われているなんてフレーズも。

とにかく良い本です。

もちろん、どんなに聞いても好きになれない、なんてコトもありますけどね。

音楽は見栄できくものではなくて、単に「いいなあ!」と感動する為にきくのです。とかね。

音楽をきく上で豊かになるヒントがつまった本でした。