ある朝

菊地成孔著「スペインの宇宙食」を読んでいたら何度も泣きそうに。特に思い出話等しながら首都高を昔の女の子の友達とロードスターで走るところと、スパンクスのクリスマスの話のところ。

この人の文章は怖い。神経症患者故の共通項みたいなもの?が見えてくるから。そして恐ろしく饒舌なので見たくなかったものも見えてしまうという。なので今まで日記は読まないようにしていたし(これからも読まない)本を読むのも先延ばしにしていたんだけど。予想通り揺さぶりをかけられた。そのまま眠ってみた夢では恋人を失った昔の友人がタンゴを踊ったり、ゴッホの絵の中にいるようなレストラン(そんなものないけど)で小川麻琴(何故?)がスパゲッティを食べるのを自分も何かを食べながら見ていたり、あげくのはてに誰だろうメガネをかけた女の子が自殺したりしていた。(いや分からないけどこの本を読んだ非神経症患者はどんな感想を持ちました??)

で、起き抜けにきいていたのは昨日みつけた大昔に編集した70sとラベルに書いてあるテープでディープ・パープルとドアーズを自分でより抜き集みたいにしたもの。染みる…。珍しく朝分の薬を放り込むときに3つのうち1つをこぼしてしまった。2つはもう飲んでしまったしこぼした1つはどこかへ隠れてしまったので何を飲み忘れてるのか分からないという…。

しかし何故一緒に入れたのか分からないけどドアーズと一緒に入れちゃ可愛そうだ。リッチー、ギター上手いんだけど。ああドアーズすげえ良いなあ…。
そしてその後スティング、ユニコーンと続いて、リパッティの弾く「主よ人の望みの喜びよ」で終わるという。93年のテープ。高3だ俺。