http://www.asahi.com/politics/update/1209/005.html

 この記事について何か書こうとしたけど何も書けなかったです。














 朝一で医者。3時間ほどかかる。その後ひさびさ図書館で、The WHO 、マイケル・シェンカー・グループ、鈴木茂バンドワゴン、スティーブ・キューン、カーネーションとスティーブ〜以外はロックなものを借りてきました。ここのところ精神状態と体調がかなりのスピードで更に復調してきており、するとなぜかジャズの…特に、管楽器系の音が再び苦手に…。あれだけ好きだったキースのスタンダーズとマイルスのマイファニーに至っては耐えられず途中でストップボタンを押す始末。関係があるような、ないような。ベイシー(ビックバンド)はきいてて気持ちが良いし…。

 もともと大好きだったヘビーメタルハード・ロック系もきくようになりました。こういったわりとギターポップ系とは違う感じで鳴らされるギターの音をティーンエイジャーの苛立ちを発散させるかのように当時きいていて、既に10年以上遠ざかっていたのですが、なんだか一周したような感覚です。感性が今よりも柔らかかった時代にのめり込んだものってそのひとの基本的な部分を形成してるのかもしれません。
 はじめて買ったCDはTMネットワーク「キャロル」、というのは当時流行っていたからというミーハーな理由からであるし、あとからスノッブになろうとしてもなかなかそうはいかないようです。そうか、基本はミーハーか。

 ところでヘビーメタルやハードロックをきいてヘッドバンキングしながら、簡単そうだという理由だけで「バンドやろうぜ」を読んでコードをいくつか覚えて悦に入っていた少年がはじめてフリッパーズをきいたときの衝撃と言ったらありませんでした。
それまで轟音に身を任せていたのに「なんだ!この軟弱な音は?!声は?!!」とCDを割りそうになった記憶がありますが、当時流行っていたし、なんだかお洒落そうで、そっちにも興味があるしで、全く自主性なく渋谷系に染まっていくのですが。それはそれ、俺はロックしかきかねえ!ってそん時言えたらけっこうかっこよかったかもしれないと思いました。

 でもこうやって一回りしてみてきくととやっぱいいですわ。くさいギター・フレーズ、ダササすれすれの…ていうかダサイシンセ音、やけにハイトーンなボーカル、総じてテクニックがあることなど含めて、嗚呼かっこええなあ。
 彼らはその服飾と音でおそらく昔も現在もお洒落であるところのまったく反対側にいるような気がするのですが、それこそヘビーでハードなロックたる証なのだと思います(無理矢理)。

 ところで一概には言えないけどメタル→ハード・ロック→ロック→ギター・ポップ→ポップ→ジャズ、と、どんどんギターの音が薄くスムースになっていくような気がするのですが、気のせいですか。