ワルツフォーデビー 個人的な新解釈

今の我が家のシステムになって初めてかけた。
スコットラファロのベースが強い存在を主張する。というか静かな盤とずっと思っていたが全然違う。違う盤じゃないのかこれは。モチアンのドラムもバシバシ来るし。
ベースとドラムの音がえらくでかい。エバンスのピアノは脇役みたいにきこえる。というかボクはエバンスのピアノは実はたいして面白くないと思っている一人なのだが。
お洒落どころかむしろ粗野で荒々しい。品のあるヤクザだ。活きの良いトラウトが湖面を打ち付けるが如く。
何より聞いてて楽しい。
ワルツフォーデビーがこんなふうに聞こえたのは初めて。エバンスも会場も楽しい雰囲気で一杯だ。何故か暗い盤だとずーーーっと思ってたのに。

全く逆の印象。

楽しそうな50年前の週末の夜、皆仕事を終え気の置けない友達たちと騒いでいて、笑い声もたくさん聞こえる中でトリオも心から楽しく演奏しているのが、熱気が伝わってくる。
うーんやっぱりラファロのベースが屋台骨だ。グイグイ引っ張っていく。
大好きな音楽を大好きなメンバーとやれる上この日は調子も良かったのだろうし、会場の雰囲気も良い。それでこんなに素晴らしい演奏と記録が残った。

事実は分からない。

私はレコードという記憶装置とオーディオというタイムマシーンでそんなことを夢想する。


http://www.youtube.com/watch?v=BoSpkQz4jXo


こちらのベースはエディゴメス、ボーカルものです。