・ナイト・ライツ/ジェリー・マリガン
これをきいてうるっとするときは間違いなく疲れている(笑)チェットベイカー(tp)、ボブブルックメヤー(tb)の美しすぎるソロに涙。バッキングにまわったときのジム・ホール(g)のセンスの良さ。最近何故かウエストをきいてうるっとすることが多い。

・アット・ホーム/ジョー・オーバニー
ただ美しいだけではない芯のあるソロピアノ。キースにあるようなナルシズムと紙一重のロマチシズムはここにはあまり無い。アットホームの題名通り表面は暖かいのだけどどこか陰りのみえる演奏。

のだめカンタービレ第6巻
真澄ちゃんの卒業に涙。卒業式のせつなさって普遍なのかもしれない。けれどぼくは大学の4回生を1年間、(病気で)休学したので、5回生でひとり卒業した。違った意味でさみしい。

・スーツにアディダス
これはウチの彼女も気になって仕方なかったらしいよ(笑)。

なぜかウツボさんと院かどこかを同じ教室で受験している。ぼくの答案用紙には中学時代の恩師から「ココなら8割は受かるよ。」とメッセージが書いてある、という夢の途中でとなりのお子さんがラジオ体操に行かずためらっているのを怒鳴る母親の声でめがさめた。ほんとうにどきっとしたよ、心臓が口から飛び出そうになったよ、6時半。

レナード・コーエン ベスト盤(75)
カナダの孤高のSSWによる75年編集のベスト盤。静かでほんとうに名曲揃い。良い声。良い演奏。これをきくとよく眠れるという、眠剤的ミュージック。

カナダは素敵なSSW多いですね。ジョニミッチェルもそうだし、ブルース・コバーンもそうだ。皆ぼくの好きな感じのうたをうたってくれるんですよね。寒い真冬の暖炉のようなうた。



明日の糧を稼がねばめしはくえない訳で、みな働きに出る。起きるとめしが出てくる状況というのは実は子供だけに許されたコトで大人になってもそれが当たり前だと思っているのは怖い。そしてネットに繋げる状況まであって、こうしてウェブ上で好きなこと言ってる。これはぜいたくというか、そんな順境に感謝しなければいけない。

病気の回復とともに出かけることが多くなり、駐車料金など少しずつ出費が増えてきた。今の生活のすべてをそぎ落とすコトはもちろん無いけど、心の糧としてけっこう買ってきたジャズCDと本を控えよう。図書館でじゅうぶん事足りる。

今の回復速度だと、電車に乗れる日も、就労もそんなに遠い日ではないと思える。随分長く病んだものだ…。
そしてぼくはまた病気になったコトで得たものもたくさんあるのである。天の配剤にも感謝せねばなるまい。



夏をすっ飛ばして晩秋かのような寒さと匂い。夏は苦手だけどなかったらないで思わず、どこいったんだよーーー!!と叫ばずにはいられません。

・サムシンエルスのコンピ3枚組

3枚ききました。1枚目はややフリーより。2枚目は大西順子等々のピアノトリオメイン、3枚目はホーンも加わるスタンダードなジャズ。3枚目が1番おもしろかったかな。やっぱり邦人の奏でるジャズは妙にアッサリしているというか、スイングはしているし、98年録音なので音はかなり良いのですが、お行儀が良すぎるというか。古くさいよと言われようが元来のモダンジャズの持つブルーズ・フィーリングっていうのはやはり50〜60年代の盤の中にある気が致しました。

寺島(靖国)さん曰く「今のジャズをきくのがジャズファンの宿命」だそうですが、はたしてそうでしょうか?「本物の美にはふるいもあたらしいもないでしょう。時間軸を越えた存在。」という三輪明宏さんの言葉のほうをぼくは信じます。というか信じたいのかな。

・チックコリアエレクトリックバンド

これはつまらない。音楽的にも、笑いを取るという点でも中途半端です。スパニッシュハートのあの訳の分からない音使いとか、あるいはナウヒーシングス〜の鳥肌の立つピアニズムやRTFの1st,2ndできかれるフェンダーローズで描かれる軽やかな静寂の世界。ぼくがチックに求めるのはそれだけッス。