・今読んでいて楽しいのは脳医学者の方の日記。
http://6519.teacup.com/kenmogi/bbs

ケニー・ドリュー・トリオ
サイドメンでしかきいたことがなかったドリュー。意外にも格調高く弾きたおす人なんですねえ。ベースがチェンバース、ドラムがフィリー・フィーなので、皆、主張しまくり(笑)スタンダードが多いので、同曲異演を楽しむことができます。本当に曲の解釈は演奏家の個性そのものなのだけど(おなじ曲なのに)、クラシックより自由度が高い。つまりそこがアドリブな訳で、譜面に書かれた音楽を解釈することと、コードがいくつか示されただけの中で自由演奏することの違いを感じました。モチロンどちらが上でどちらが下などあるはずはアリマセン。

・デイブ・ディグス・ディズニー/デイブ・ブルーベック
ブルーベック(正確にはデスモンド)のテイクファイブという曲を知らない人はおそらくいないだろう。きけば、ああアレか!というはずである。難しいことを分かりやすくやってしまうアルトの頂点かもしれないポールデスモント。ピアノを叩きつけるように弾くブルーベック。この組み合わせはほんと絶妙だなあと思う。
ジャズ嫌いの彼女が喜ぶかな、なんて気持ちで借りたのに、扱う曲もすべてディズニーなのに、通してきいてまったくディズニーのメロディが出てこない!と彼女は不満げであった(笑)


・5年ぶりの焼肉屋
パニック障害を患って以来5年ぶりである。そもそもパニック障害がどんな病気なのか理解が非常に遅れている。それは医学界でも。一応のことはここを読むと分かるかもしれないです。
http://www.utu-net.com/panicr/index.html

基本的に、俗に言うパニックとは異なる、病的なパニック状態という物があること。
パニック障害感者は過去にパニックが起きた場所はもちろん、起きそうな場所(レストラン、電車、飛行機、閉鎖的な空間つまり発作が起きたとき逃げられない可能性のある場所)もすべて行けなくなり、家に閉じこもるようになる。これが広場恐怖です。

パニック発作自体は、精神、性格など関係なく、単に100人に3人の割合で起こりうる脳の機能障害である。これまで、これを気の持ちようなどと解釈されていたのは多大な誤解。この発作自体はたいがいは薬で抑えられる。

その後、患者にとって問題になるのが広場恐怖の克服なのである。薬を飲んで発作は起こらないと分かっていても薬は万能ではない。発作は起こる。これと格闘しながら広場恐怖を克服していかなければならない。それには忍耐と長い時間が必要である。少しずつ慣れていくしかないのである。オオなんと原始的。大体は5,6年が回復のめやすという。長いと何十年も患っている方もいる。

でー(笑)4年かけて焼肉屋で食事できたという訳(笑)


・でさ、ぼくは心理学科出てます(笑)
これは16の時に神経症と精神科で判断されてから、じぶんのことを調べたくて入ったのね。でも駄目です。フツーの常識ある人なら分かると思うけど、モチはモチ屋。学校で習うのはあくまで学問、更にこちらは浅学の学生です。博士課程、臨床まですべてクリアし何十年も患者を診てきた医師に任せた方があるかに安心。これが、神経症の人は真面目だから、自分で調べたりしてドツボにはまっちゃう。ミイラ取りがミイラになる典型です。ここで勉強したことは無駄にはなってませんが、特に利益も生み出していません。経済学部に行くのが文系の場合賢い選択ですよね。


まあ、そんな感じで、今日もポジティブに生きるぞー。この手の病気なんてね、悲劇と喜劇が背中合わせですカラね。

・弱者の論理
ってのがもちろんあってさ。病気だからー、神経症だからー、パニ障だからー、で本来弱者のはずの患者が病名を振りかざすことによって強者になっちゃうの。モチロン病気で苦しんでるのも本当なのは間違いないのですが。まあそこは患者もまわりの家族なんかも受け止め方次第なんだけど、バランスですね。
基本的に病人は社会的弱者なのだから、保護されて当然であるし、その中できちっと療養していくべきであるけれど、その立場をいいことに努力を怠っていいはずがないとぼくは思う。でも努力なんて気張らずにごく自然に療養し、リハビリしてけばいいのだと思う。ただどうしても怠惰に陥って落ち込んだりすることはあるけど、それは会社で働いてたって一緒。そこもあんまり気にすること無い、環境が許すなら気長に治して、そして社会復帰。もちろん療養期間の遅れというのを取り戻すのは大変なわけだから、そのあいだにできることで自分をブラッシュアップしておく必要がある、と真面目なぼくなんかは思う訳です。

ああ、軽い躁だなこれ(笑)