8:30/ウェザーリポートをきく。とてもかっこいいライブ盤なのだけど、これを聴いているとベーシスト、ジャコパストリアスの死を想いはじめて、人はいずれ死ぬのだよなあ、今ここにある幸せは恒久ではないのだよなあ。と音楽の内容とメロディに誘われて情感がわいてくる。胸に迫る。

多分、これが出てこないところで胸に迫るのが先ほど書いたパーカーなのだ。普段モダンジャズをきいていて誰彼は死んだのだなあなんてそんな事おもったことがない(大体みんな死んでしまっている)。演奏者の死と不思議と無関係にただ、音楽として、ある。

ジャズファンは基本的にどんどん頭が固くなって駄目になっていく。他ジャンルを馬鹿にするようになる。それだけはなんとしても避けたい。あるいは、好きなものが増えると嫌いなものも増える、とジャズギターの先生がおっしゃったことがあったが、今はこの言葉の意味がまだわからない。少なくともそういう音楽ファンには、ならないぞ、と。個人の好悪と、その音楽の本質は別次元で語られるべきなのだ、といいきかせる。